9月の末、ピアノ発表会を行いました。
コロナ禍で私たちはどれだけのことができ、どれだけのことを我慢すべきなのか。
特に東京はあまり安心できる状況ではないものの、経済活動、観光、飲食、ホールの使用、観客数制限の緩和、と少しずつできることが増えてきています。
感染しないようにしながら、前に進む。
ピアノ教室にとって、発表会をやれるかどうか。大きな問題でした。
4月に予定していた発表会を中止にしたときに、秋頃なら感染も収まってきているのではないかという淡い期待があり、とりあえずホールを押さえておきました。ホール側も、こういう状況なので、いつキャンセルしても大丈夫、とのことでした。( 10月以降は通常の規定に戻っています)
4月に出演予定だった生徒さんは、受験勉強と重なった方をのぞき、全員が発表会に出たいとおっしゃってくれました。絶対開催できるかどうかは、間際にならないとわからない、というお話をした上で、発表会があると想定して練習に励みました。
長い休校があったり、学校再開で突然忙しくなったりで、子供たちはかなり振り回されているような印象も受けました。休校期間にはじっくりピアノを練習できたけれど、学校や塾へ行くようになったら時間がなくなってしまった。遅れた勉強を取り戻そうと、学校や塾も進みが早いそう。
そんなわけで、例年以上に曲が仕上がらない、発表会が近づいても実感が湧かない、という生徒さんもいらっしゃり、発表会3週間前くらいから、バタバタし始めました。
感染者数は夏より少し減ったものの、安心なほどは減りません。
感染予防対策の準備も大変です。ホール側からも、入場者リストを作成するように言われましたし、ホールは広めの会場を借り直し、4分の1程度の入場者数に抑えました。
楽屋や舞台裏は使用せず、客席を席を離して待機席に使用。待機席に自分の名前を書いたビニール袋を用意しておき、出演直前にマスクを外してビニール袋に入れてもらいました。舞台に上がる前にも手指の消毒をしてもらいました。
当日、生徒さんたちは全員出席、みな上手に弾くことができました。
小さい生徒さんたちの堂々たる演奏。緊張しないんですかね。すごいです。
小学校中高学年の生徒さんは、曲の難度も上がってきます。
前日まで追加レッスンに来ていた生徒さんは、曲が仕上がるかどうかギリギリという状態で臨みましたが、もう本当に驚くほどの素晴らしい演奏をしてくれました。感動しました〜。
子供たちのミラクルな成長を今回も見せていただき、幸せです。当日までの苦労より、生徒の皆さんの頑張る姿を見ることができたこと、開催できたことの喜びが遥かに勝ります。
発表会が終わり3週間以上経ち、このブログを書いています。
ようやくホッとし、発表会を開催することができて本当に良かったと思いました。
保護者の皆様からも、たくさんの行事が無くなってしまった今年、発表会を開催してもらって良かったとおっしゃっていただきました。
ありがとうございます。
発表会後のレッスンでは、特に小さい生徒さんが、発表会を通してたくさんの学びと成長をしているのを感じます。発表会前よりぐんと弾けるようになっているんですよね。
もちろん長く続けてくださっている方や、小学生以上の生徒さんも、ステップを一つ上がっています。この気持ちを忘れずに、また練習をしてくださると嬉しいです。
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