昔から小学生くらいの女の子が発表会で弾きたいピアノ曲として人気のある、人形の夢と目覚め。
生徒さんに、この曲弾いてみない?と聞くと、「あーお風呂ソングね」と返事がきます。
ノーリツの”お風呂が沸きました”のお知らせの際に鳴るメロディーがこの、人形の夢と目覚め、なのです。作曲者はエステン。
お人形が持ち主の女の子と一緒に夜眠りに落ち、すやすや・・・。やがて人形は夢を見る。
おだやかな、こころが明るくなるような曲が流れ、そして、ジャジャーン!人形が目覚めた!軽やかにステップを踏み踊り出す人形。ダンスは徐々に盛り上がって最高潮に!そして幕は閉じる。曲も4つのシーンに分かれたような構成で、テンポも変わり表情豊かに弾いてほしい、とてもかわいい曲です。
たまたまラジオを聴いていたときに、ノーリツがこの曲を使用した経緯を語っていたのですが、1997年に音声としてお風呂が沸いたことを知らせる商品を開発されたそうです。これは、目の不自由な方の湯沸かしの不便さを解消するためだったそうですが、今や多くの家庭で使われていますね。音で知らせてもらえるのは本当に便利。
曲を選ぶにあたっては、著作権のないもの、そして、何度聴いても飽きのこないもの、流行りすたりのないクラシック、幸福感のあるもの、などからこの曲に決定したそうです。
ほかにもカノンなどもあがったそうですが、実は私の家はリンナイなので、カノンが流れます(笑)
驚きましたが、ノーリツは、このお湯はり完了メロディーの音商標を取得したそうです。
24年間使われてきた功績のようですね。
ピアノ経験者だと弾いたことのある方が多いと思いますが、一般的には、お風呂がわきました、のイメージなのだと思います。
次回の発表会でこの曲を弾く生徒さんがいるのですが、鑑賞者のみなさまの中できっと、あれ?聴いたことある!と思われる小さなお子さんや、親御さんがいらっしゃるのではないかと思います。
お知らせメロディーはほんの4小節ですが、全体では4ページある曲です。発表会で初めて聴く方は、こんな曲なんだ〜と思っていただけると嬉しいなと思います。
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